糖質カット 外食で広がる…健康意識 ジム監修も

糖質カット 外食で広がる…健康意識 ジム監修も
2019年8月22日 (木)配信読売新聞

 健康意識の高まりを受け、外食チェーンが糖質の多いご飯やパンなどを使わないメニューを相次いで出している。中年男性などから人気を集めているが、糖質を減らす際にはその分、たんぱく質を取るようにするなど、注意すべき点もある。(渡辺達也)
 牛丼チェーン「吉野家 恵比寿駅前店」(東京都渋谷区)で、50代後半の男性会社員が「ライザップ牛サラダ」(税込み540円)を注文していた。牛丼のご飯をサラダに替えた新メニューだ。
 サラダはゆでたブロッコリーや豆、キャベツ、レタスなど。牛肉のほかに蒸した鶏もも肉も入り、低糖質で高たんぱくになっている。男性は「健康のことを考え、糖質を取りすぎないようにしている。ボリュームがあり、満足感が得られるので最近、注文するようになった」と話す。
 吉野家は、消費者に糖質を抑えた食事を求める傾向が強まっているため、トレーニングジムのライザップの監修を受け、メニューを開発。5月に提供を始めた。すでに100万食を超えたという。
 「カレーハウスCoCo壱番屋」は6月、「低糖質カレー」(税込み600円)を発売。ご飯の代わりに刻んだカリフラワーにカレーをかける。糖質量は通常のカレーライスの5分の1だ。
 米や麺類、菓子類などに含まれる糖質の取りすぎは、肥満や生活習慣病につながるとされる。このため、糖質を気にしながら食事をする人は少なくない。外食ではこれまで、客が定食でご飯を少なめに注文するなどして対応してきたが、最近は、店舗側が糖質を抑えたメニューを開発して提供するようになり、好評だ。
 回転ずしチェーン「無添くら寿司」は、シャリを酢漬けダイコンに替えた「シャリ野菜 とび子サーモン」(税抜き100円)を提供。ハンバーガーチェーンの「ファーストキッチン」では、バンズを肉に替えた「ワイルド☆ロック」(税込み500円)が人気を集める。同社の担当者は、「糖質を抑えても、肉好きな人は十分に満足できる」と話す。
たんぱく質や脂質 補おう
 低糖質の食事に詳しい「なごみクリニック」(熊本市)の院長、亀川寛大さんは「糖質を摂取すると、血糖値が急上昇し、急降下しやすい。昼食の後に眠くなる人は糖質を取りすぎている可能性がある」と指摘。糖質が多い食材か、少ない食材かを意識しながら、食事するよう勧める。「外食では食事そのものだけでなく、飲み物も意識した方がいい。ドリンクバーではジュース類を避け、お茶や水にしましょう」と助言する。
 注意すべき点もある。糖質を減らすと、エネルギー源が減るため、その分をたんぱく質や脂質を取って補う必要がある。亀川さんは「米などを制限すると便秘になりやすいので、野菜も多く取るようにしましょう」と話す。